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出生前ステロイド投与で児の精神・行動障害リスク増加

2020年5月30日  Journal of the American Medical Association

フィンランドで2006-17年に出生した単胎児67万97人を対象に、胎児成熟を目的とした出産前母胎ステロイド投与と児の精神・行動障害との関連を集団ベース後ろ向きコホート研究で検討。出生前ステロイド曝露率は2.22%で、追跡期間中央値は5.8年だった。 その結果、全体の精神・行動障害発症率は出生前ステロイド曝露群12.01%、非曝露群6.45%(調整後ハザード比1.33、95%CI 1.26-1.41)、正期産での出生児では曝露群8.89%、非曝露群6.31%(同1.47、1.36-1.69)、正産期出生児の同胞対24万1621組のうち1人が曝露で6.56%、両者ともに非曝露で4.17%(同1.38、1.21-1.58)で、いずれもステロイド曝露はリスク増加と有意に関連した。早産児の精神・行動障害発症率は、曝露群の方が非曝露群よりも有意に高かったが(14.59% vs. 10.71%)、ハザード比は1.00(95%CI 0.92-1.09)で有意差はなかった。 ...