入院患者の早期警告スコア、開発・検証方法に問題あり

成人入院患者の状態悪化を予測する早期警告スコアを評価するため、試験論文95件（警告スコア開発試験11件、開発と外部検証の試験23件、外部検証試験61件）の系統的レビューを実施した。 その結果、多くの試験が解析対象集団の詳細を報告していなかった［開発試験29件中12件（41％）、検証試験84件中33件（39％）］。欠損データは破棄した試験が多く、多重代入法を用いた試験は1件だった。内部検証を実施した試験のうち推奨された手法（ブートストラップ法、交差検証法など）を用いた試験は少数だった［19件中4件（22％）］。モデルの予測精度についての識別能を評価した試験が多かった［開発試験22件中18件（82％）、検証試験84件中69件（82％）］。キャリブレーションはほとんど評価されていなかった［検証試験84件中13件（15％）］。 ...