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新規診断MMに自家移植と地固め療法でPFS改善

2020年6月3日  専門誌ピックアップ

新たに多発性骨髄腫(MM)の診断を受けた患者を対象に、強化療法としての自家造血幹細胞移植(HSCT)とその後の地固め療法の有効性を第III相試験で検討(EMN02/HO95試験)。1回目の無作為化で1197例を高用量メルファラン+自家造血幹細胞移植(HSCT)群とボルテゾミブ+メルファラン+prednisone(VMP)群に割り付け、このうち877例を2回目の無作為化でボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン地固め療法あり群と地固め療法なし群に割り付けた。主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)とした。 その結果、中央値60.3カ月間の追跡で、HSCT群はVMP群に比べてPFS中央値が有意に延長した(56.7カ月 vs. 41.9カ月、ハザード比0.73、95%CI 0.62-0.85、P=0.0001)。2回目の無作為化の最終解析値が規定に満たなかったため中間解析の結果が報告され、中央値42.1カ月の追跡で、地固め療法施行群は非施行群に比べてPFS中央値が有意に長くなった(同58.9カ月 vs. 45.5カ月、0.77、0.63-0.95、P=0.014)。HSCT群34%、VMP...