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アトピー患者のアレキシサイミアをEASIスコアで予測

2020年6月4日  専門誌ピックアップ

アトピー性皮膚炎(AD)患者202例と健常者240例を対象に、アレキシサイミア(失感情症)の有病率および特徴を横断研究で検討した。 その結果、健常群を比較すると、20項目トロント・アレキシサイミア尺度(TAS-20)スコア51点以上のアレキシサイミア傾向保有率はAD患者群で高かった(62.4% vs. 29.2%、P<0.0001)。特にアレキシサイミア(同スコア61点以上)有病率はAD患者群27.7%、健常群7.5%とAD患者群で有意に高かった(P<0.0001)。境界型アレキシサイミアはそれぞれ34.6%、21.7%だった。アレキシサイミアの有病率は、湿疹面積重症度指数(EASI)スコアで評価した重度AD患者の方が軽度患者よりも高く(43.6% vs. 15.6%)、数値評価尺度(NRS)に基づく掻痒強度および睡眠障害と相関を示した。順序ロジステック回帰解析で、EASIスコア高値がアレキシサイミアの予測因子として特定された。 ...