宗教的礼拝への参加が「絶望による死」を抑制

米国の看護師健康調査II（NHSII）に参加した女性6万6492人および医療従事者追跡調査（HPFS）に参加した男性4万3141人のデータを用いて、宗教的な礼拝への参加と絶望による死亡（自殺、過剰な飲酒や薬物摂取による予期せぬ中毒死、慢性腎臓病および肝硬変）の関連を集団ベースコホート研究で検討した。 その結果、NHSII群での絶望による死亡者数は103万9465人年の追跡で75例、HPFS群では97万3736人年の追跡で306例だった。コックス比例ハザード回帰モデルで、週1回以上の礼拝参加者群で礼拝未経験者群に比べ絶望による死亡発生率がNHSII群で68％（調整後ハザード比0.32、95％CI 0.16-0.62）、HPFS群で33％低かった（同0.67、0.48-0.94）。 ...