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PPI使用による認知症発症リスク増加の機序解明

2020年6月4日  Alzheimer's & Dementia

プロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用による認知症発症リスク増加の機序を解明するため、アセチルコリン(ACh)の生合成を担うコリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)に対するPPIの作用機序をin silicoドッキング解析および詳細な酵素学的評価により検討した。 その結果、PPIはChATの阻害因子として作用することを示す説得力のある科学的根拠が得られた。PPIのChAT阻害作用は高度に選択的で、力価(potency)を表す阻害定数(Ki値)はin vivoの血漿中濃度および脳内濃度をはるかに下回ることが示された。 ...