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がん患者のCOVID-19罹患、死亡の危険因子を特定

2020年6月4日  Lancet

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患したがん患者またはがんの既往歴がある患者928例を対象に、転帰と予後予測因子をコホート研究で検討。COVID-19 and Cancer Consortium(CCC19)のデータベースに登録された米国、カナダ、スペインの活動性悪性腫瘍またはその既往歴がある18歳以上のCOVID-19患者から適格基準を満たした928例を解析対象とした。 対象患者の年齢中央値は66歳、30%が75歳以上、50%が男性だった。多かったがん種は乳がん(21%)と前立腺がん(16%)だった。39%が積極的な抗がん剤治療実施中、43%が活動性がん患者だった。解析時点(2020年5月7日)で、13%が死亡していた。 ロジスティック回帰分析で、30日死亡率上昇との関連を認めた独立因子は、加齢(10歳ごと、部分調整オッズ比1.84)、男性(同1.63)、喫煙習慣(元喫煙者vs. 非喫煙者、同1.60)、合併症数(2疾患vs. 0疾患、同4.50)、Eastern Cooperative Oncology Groupのパフォーマンスステータス2以上(ステータス2 vs...