1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. ヒドロキシクロロキンにCOVID-19予防効果見られず

ヒドロキシクロロキンにCOVID-19予防効果見られず

2020年6月4日  New England Journal of Medicine

米ミネソタ大学などの研究チームが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)曝露後のヒドロキシクロロキン予防的治療の効果を、二重盲検プラセボ対照無作為化試験で検討した。 家庭内または職場で、マスクもアイシールドも着用しない状態(高リスク曝露)またはマスクは着用しているがアイシールドは着用しない状態(中等度リスク曝露)で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)確定患者と6フィート(約180cm)未満の距離で10分以上曝露した成人821例を組み入れた。曝露後4日以内に、プラセボ群とヒドロキシクロロキン群(初回800mg、6-8時間後に600mg、その後1日1回600mgを4日間投与)に、無作為に割り付けた。主要評価項目は、14日以内の検査で確定したCOVID-19またはCOVID-19とみられる症状の発生とした。 全体の87.6%がCOVID-19確定患者との高リスク曝露があった。COVID-19とみられる新たな症状の発生率は、ヒドロキシクロロキン群(414例中49例、11.8%)とプラセボ群(407例中58例、14.3%)で有意差がなかった(絶対差-2.4パーセントポイント、95...