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複雑PCI後のチカグレロル単剤vs.アスピリン併用

2020年6月6日  Journal of the American College of Cardiology

PCI後に3カ月間のチカグレロル+アスピリン併用療法を実施した高リスク糖尿病患者7199例で併用療法継続とチカグレロル単剤療法を比較したTWILIGHT試験のサブ解析を実施。複雑PCIを実施した2342例を解析対象とした。 その結果、1年時の出血リスクスコアBARC基準によるグレード2、3または5の出血の発生率はチカグレロル+プラセボ群4.2%、チカグレロル+アスピリン群7.7%(ハザード比0.54、95%CI 0.38-0.76)、グレード3または5の出血の発生率は1.1%。2.6%(同0.41、0.21-0.80)と、いずれもチカグレロル+プラセボ群で有意に低下した。全死亡、心筋梗塞または脳卒中の発生率はチカグレロル+プラセボ群3.8%、チカグレロル+アスピリン群4.9%と有意差はなく(同0.77、0.52-1.15)、ステント血栓症発生率にも有意差は見られなかった。 ...