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透析低血圧で透析中の不整脈リスク増加

2020年6月7日  専門誌ピックアップ

米国およびインドで、維持血液透析中患者66例に6カ月間にわたり実施した血液透析のデータを基に、透析低血圧の発生状況および不整脈リスクとの関連を検討(Monitoring in Dialysis試験)。参加者の年齢中央値は58歳、70%が男性、65%が米国からの参加者だった。 その結果、総透析回数4720回のうち2252回(48%)にIDH、1773回(38%)に透析中収縮期血圧の透析前からの0-20mmHg低下(IDH0-20-20)が発生した。透析中に臨床的に重要な不整脈が発生した透析回数は、透析中収縮期血圧の透析前からの20mmHg超低下(IDH20)が発生した透析で27回(1.2%)、IDH0-20が発生した透析で15回(0.8%)だった。透析中の臨床的に重要な不整脈の発生率は、IDHが発生しなかった患者と比べるとIDH20が発生した患者で9倍(発生率比9.4、95%CI 3.0-29.4)、IDH0-20が発生した患者で7倍(同7.2、2.1-25.4)高かった。 ...