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喘息発症でがんリスク増加 韓国のコホート研究で確認

2020年6月7日  専門誌ピックアップ

喘息発症後のがん発症リスクを集団ベース縦断コホート研究で検討。2003-15年の韓国国民健康保険公団・全国標本コホート(NHIS-NSC)から傾向スコアでマッチさせたコホート(喘息新規診断患者6885例と非喘息患者6万8422例の計7万5307例)とマッチさせていないコホート(計47万5197例)と、2001-14年のAnsan-Ansung(面接ベースのデータ)のコホート(同5440例)を対象とした。 マッチさせたNHIS-NSCコホートの追跡期間は57万2740人年で、喘息患者群の方が非喘息患者よりも、がん発症リスクが75%高かった。がん発症過剰リスクは喘息診断後2年間で最も高く、追跡期間(57万2740人年)を通じて上昇したままだった。非アトピー性喘息群の方が、アトピー性喘息群よりも全がんリスクが高かった。吸入コルチコステロイド累積投与量が多量だと肺がんリスクが56%低下したが、全がんリスクへの影響は見られなかった。マッチさせていないNHIS-NSCコホートとAnsan-Ansungコホートでも、ほぼ同じ結果が得られた。 ...