流行初期作成COVID-19診療GLの質に問題あり
2020年6月8日
British Medical Journal
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の初期に作成された診療ガイドライン(GL)を対象に、有用性、質および包括性を迅速レビューで評価。42件のガイドラインを評価対象とし、そのうち18件がCOVID-19に特化したガイドラインだった。質の評価にはAppraisal of Guidelines for Research and Evaluation IIツールを用い、MERS(中東呼吸器症候群)およびSARS(重症急性呼吸器症候群)の最近の臨床ガイドラインとも比較した。 その結果、COVID-19診療ガイドラインは全体に詳細さに欠け、記載された主題の範囲が狭かった。勧告の内容には一貫性がなく、ガイドラインにより抗ウイルス薬の使用に関して相違があった。全体的に質が低く、特に「利害関係者の関与」、「適用性」、「編集権の独立」の分野で質が低かった。妊娠女性、小児および高齢者などの弱者に関する規定のあるガイドラインはわずかだった。 ...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。