大動脈瘤拡大抑制にドキシサイクリンの有意な効果示せず
2020年6月8日
Journal of the American Medical Association
米国の医療機関22施設で、小径(男性3.5-5.0cm、女性3.5-4.5cm)の腎動脈下腹部大動脈瘤患者254例(平均年齢71.0±7.4歳の)を対象に、ドキシサイクリン(DOXY)による大動脈瘤拡大抑制効果を無作為化並行2群間プラセボ対照試験で検討。患者をドキシサイクリン(1日1回100mg)投与群(133例)とプラセボ群(128例)に無作為に割り付けた。CT画像で計測した動脈瘤最大横径の順位を基に正規スコアへ変換し、2年間の変化量を主要評価項目として解析した。 その結果、主要評価項目の2年間のスコア変化量はドキシサイクリン群0.0262、プラセボ群-0.0258で、有意な群間差はなかった(片側P=0.71)。有害事象により試験を中止した患者はいなかったが、ドキシサイクリン群の65%とプラセボ群の63%に関節痛が見られた。 ...
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