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親の近視、用量依存的かつ独立して子の近視に影響

2020年6月9日  専門誌ピックアップ

両親とその子ども2055組(6155人)を対象に、親の近視および学歴、子どもの屋外活動時間および近見作業が子どもの近視に及ぼす影響を集団ベース横断研究で検討した(Hong Kong Children Eye試験)。 回帰解析の結果、両親のいずれかに軽度近視があっても子どもの近視リスクは増加しなかったが、両親に強度近視があると子どもの近視リスクは11.2倍増加した。親の高学歴(父親:オッズ比1.08、P=0.046、母親:同1.11、P=0.001)および子どもの読書時間伸長(同1.21、P=0.044)が子どもの近視の危険因子だった。子どもの屋外活動時間伸長(同0.78、P=0.017)および電子デバイス使用時間伸長(同0.80、P=0.005)は近視オッズ低下と関連を示した。調整後も有意だった関連因子は親の近視のみで、親の近視の状態で子どもの近視の変動の11.82%が説明できた。年齢および親の近視による近視予測の受信者動作特性曲線下面積(AUROC)は0.731だった。 ...