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DCIS診断女性に浸潤性乳がんの長期リスク

2020年6月9日  British Medical Journal

英国で、1988-2014年に乳がん検診で非浸潤性乳管がん(DCIS)の診断を受けた女性患者3万5024例を対象に、浸潤性乳がん発症と乳がんによる死亡の長期リスクを住民ベースの観察コホート研究で検討した。 その結果、DCIS患者の浸潤性乳がん発症率は年間1000人当たり8.82(95%CI 8.45-9.21)で、一般集団から期待される発症率の2倍以上だった(期待値に対する観測値の比2.52、95%CI 2.41-2.63)。発症率の増加はDCIS診断後2年目から追跡調査終了まで継続した。乳がん死亡率は年間1000人当たり1.26(95%CI 1.13-1.41)で、一般集団から期待される死亡率より70%高かった(観測値の比1.70、95%CI 1.52-1.90)。DCIS診断後5年間の乳がん死亡率は期待値と同等で(同0.87、0.69-1.10)、それ以降増加した(期待値の比:DCIS診断後5-9年1.98、1.65-2.37、10-14年2.99、2.41-3.70、15年以上2.77、2.01-3.80)。 ...