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脳静脈血栓症の血管内治療併用で機能転帰の改善見られず

2020年6月9日  JAMA Neurology

オランダ、中国、ポルトガルの8施設で、転帰不良因子を有する重症型の脳静脈血栓症成人患者67例を対象に、血管内治療の有効性と安全性を多施設共同非盲検評価項目盲検無作為化試験で検討した(TO-ACT試験)。 その結果、主要評価項目に規定した12カ月時の転帰が良好だった(修正Rankin尺度スコア0-1)患者の割合は、介入(血管内治療+標準治療)群67%、対照(標準治療単独)群68%だった(相対リスク比0.99、95%CI 0.71-1.38)。介入群では死亡率が高く(12% vs. 3%、P=0.20)、症候性脳内出血の発現率が低かったが(3% vs. 9%、P=0.61)、いずれも統計的に有意ではなく、試験は初回中間解析後に無効中止となった。 ...