高齢者の降圧薬1種類減薬、通常治療に非劣性

英国のプライマリケア診療所69箇所で、医師が減薬に適切と判断した80歳以上の高血圧患者534例（2種類以上の降圧薬を服用し、収縮期血圧150mmHg未満）を対象に、降圧薬1種類減薬による血圧制御効果を無作為化非盲検非劣性試験で検討（OPTIMISE試験）。主要評価項目は、12週時の収縮期血圧150mmHg未満の達成とし、非劣性マージンは相対リスクで0.90とした。 主要評価項目の達成率は、減薬群86.4％、対照の通常治療群87.7％だった（調整相対リスク0.98、片側97.5％CI 0.92-∞）。副次評価項目7項目（減薬を維持している患者の割合、血圧の変化、フレイルの有無、QOL、有害事象、重度有害事象）のうち5項目で有意な群間差は見られなかった。1件以上の重篤な有害事象が報告された患者の割合は、減薬群4.3％、通常ケア群2.4％だった（同1.72、95％CI 0.7-4.3）。 ...