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移植前腎不全患者の前立腺がん、管理戦略別QALYを比較

2020年6月10日  専門誌ピックアップ

腎移植前の精密検査で監視療法(AS)適応となる前立腺がん診断を受けた腎不全患者10万例の仮想コホートを用いて、4通りの治療戦略の質調整生存年を離散事象シミュレーションモデルで比較した。 その結果、質調整生存年はAS+腎移植待機リストへの即時登録で6.97±0.01QALYs、根治的療法(手術または放射線療法)+即時登録で6.75±0.01QALYs、根治的治療+2年後の登録で6.32±0.01QALYs、AS+2年後の登録で6.59±0.01QALYsで、即時登録を伴う戦略で高かった。移植成功率はそれぞれ72%、74%、56%、59%、平均透析施行期間は4.02年、3.81年、4.80年、4.65年で、いずれも即時登録を伴う戦略で良好だった。 ...