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COVID-19急性期にせん妄出現の可能性

2020年6月10日  専門誌ピックアップ

重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の精神・精神神経症状を検討するため、試験論文(査読済み65編とプレプリント7編、対象患者計3559例)の系統的レビューとメタ解析を実施した。 その結果、SARSおよびMERS患者の一般的症状に、急性期に錯乱(129例中36例、27.9%)、抑うつ(129例中42例、32.6%)、不安(129例中46例、35.7%)、記憶障害(129例中44例、34.1%)、不眠(129例中54例、41.9%)、回復後の抑うつ(332例中35例、10.5%)、不眠(280例中34例、12.1%)、不安(171例中21例、12.3%)、易刺激性(218例中28例、12.8%)、記憶障害(233例中44例、18.9%)、疲労(316例中61例、19.3%)などが認められた。COVID-19患者では、せん妄のエビデンスが確認された[試験1件でICU患者40例中26例(65%)に錯乱およびICU患者58例中40例(69%)に激越、別の1件で死亡82例中17例(21%)に意識変容]。 ...