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米西海岸COVID-19患者の入院期間とICU入室率

2020年6月10日  British Medical Journal

米国で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行第1波の影響を前向きコホート研究で検討。北カリフォルニア、南カリフォルニア、ワシントン州のKaiser Permanente健康保険加入者のうち、2020年4月22日までに一次急性期病院に入院したCOVID-19患者1840例を対象に、COVID-19による一次急性期病院への入院の累積発生率、その後のICU入室率および死亡率を検討。入院期間と臨床転帰の解析には、4月9日までに入院した1328例を対象とした。 4月22日時点で、COVID-19による一次急性期病院への入院のコホート10万人当たり累積発生率が、北カリフォルニアで15.6、南カリフォルニアで23.3、ワシントン州で14.7だった。推定入院期間中央値は生存者で9.3日、非生存者で12.7日、調整後のICU入室率は男性患者48.5%、女性患者32.0%、ICU入室患者の入室期間中央値は10.6日だった。調整後の致命率は男性患者23.5%、女性患者14.9%で、男女共に年齢が上がるにつれて死亡リスクも上昇した。対象期間中、各地域で社会的距離対策の導入などによって実効再生産数...