非転移性CRPC、エンザルタミドでOS改善

アンドロゲン除去療法中にアンドロゲン特異抗原（PSA）値が急速に上昇した非転移性去勢抵抗性前立腺がん（nmCRPC）患者1401例を対象に、エンザルタミドの全生存転帰を第III相二重盲検試験で検討（PROSPER試験）。患者をエンザルタミド（1日1回160mg）とプラセボを投与するグループに2対1の割合で無作為に割り付けた。群逐次検定法とO'Brien-Fleming型α消費関数で全生存期間を評価した。 その結果、全生存期間（OS）中央値はエンザルタミド群67.0カ月、プラセボ群56.3カ月だった（死亡ハザード比0.73、95％CI 0.61-0.89、P＝0.001）。グレード3以上の有害事象の曝露調整後100人年当たり発生率はエンザルタミド群17、プラセボ群20だった。エンザルタミド群で発生した有害事象は先行報告と一貫しており、倦怠感および筋骨格系イベントの報告率が最も高かった。 ...