既治療HER2陽性胃がんにトラスツズマブ デルクステカンでOS改善

トラスツズマブを含み2種類以上の治療歴があるHER2陽性進行胃がん患者187例を対象に、抗HER2抗体薬物複合体トラスツズマブ デルクステカンの有効性を第II相試験で検討した（DESTINY-Gastric01試験）。 その結果、主要評価項目の独立評価委員会判定による客観的奏効率はトラスツズマブ デルクステカン群51％、医師選択薬群（イリノテカンまたはパクリタキセル）14％だった（P＜0.001）。全生存期間は、医師選択薬群よりもトラスツズマブ デルクステカン群の方が長かった（中央値8.4カ月 vs. 12.5カ月、死亡ハザード比0.59、95％CI 0.39-0.88、P＝0.01）。グレード3以上の有害事象は好中球数の減少（トラスツズマブ デルクステカン群51％、医師選択薬群24％）、貧血（同38％、23％）、白血球の減少（同21％、11％）だった。トラスツズマブ デルクステカン関連の間質性肺疾患または肺炎が12例で確認された。 ...