周術期SARS-CoV-2感染者の5割に術後肺合併症

COVIDSurg Collaborativeグループが、周術期に新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）に感染した患者の術後30日死亡率と肺合併症［肺炎、急性呼吸窮迫症候群（ARDS）または予期せぬ術後換気と定義］の発症率を報告。24カ国の医療機関235施設で2020年1月1日から3月31日の間に手術を施行し、術前7日間または術後30日以内にSARS-CoV-2感染が確認された1128例（74.0％が緊急手術、24.8％が待期手術）を解析の対象とした。 294例（26.1％）が周術期にSARS-CoV-2に感染した。全体の30日死亡率は23.8％だった。577例（51.2％）が肺合併症を来し、この患者群での30日死亡率は38.0％で、全死亡数の82.6％を占めた。30日死亡の危険因子は、男性（オッズ比1.75、95％CI 1.28-2.40）、70歳未満と比較した70歳以上（同2.30、1.65-3.22、P＜0.0001）、米国麻酔科学会術前状態（ASA-PS）分類1-2と比較した3-5（同2.35、1.57-3.53、P＜0.0001）、良性腫瘍または産科疾患と比較した悪性腫...