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COVID-19、ICU入室例の78%に急性腎障害

2020年6月13日  British Medical Journal

米コロンビア大学アービング医療センターで、2020年3月11日から4月6日の間に救急外来を受診または入院し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が確定した最初の1000例を対象に、臨床的特徴と経過を後ろ向きに検討した。 対象症例の年齢中央値は63.0歳で、150例が救急外来を受診、614例が入院(非ICU)、236例がICUに入室した。最も多かった症状は、咳嗽(732例)、発熱(728例)、呼吸困難631例だった。最も多かった服用薬は、スタチン(361例)、ACE阻害薬またはARB(281例)だった。入院例、特にICU入室例は、入院時に高血圧、糖尿病、肥満などの併存疾患がある割合が高かった。このほかICU入室例は、高齢、男性が多く(236例中158例、6.9%)、入院期間が長く(中央値23日)、78.0%が急性腎障害を来し、35.2%が透析を要した。機械的換気を要した4.4%では、発症から14日目以降に挿管した。発症から挿管までの時間に、3-4日目と9日目の二峰性の分布が見られた。4月30日時点で、90例が入院中、211例が院内で死亡していた。 ...