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距離1m以上、マスク・眼保護具でCOVID-19感染リスク低下

2020年6月11日  Lancet

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の人から人への感染予防に有効な至適物理的距離およびマスクと眼保護具の使用による感染予防効果を系統的レビューとメタ解析で評価。WHOやCOVID-19関連のデータベース計21件から抽出した6大陸・16カ国の観察研究172件を系統的レビューの対象、172件のうち医療現場・非医療現場を比較した研究44件(計2万5697例)をメタ解析の対象とした。 その結果、人との物理的距離を1m以上保つ場合は、1m未満の場合よりもウイルス感染率が低く(1万736例、プール調整オッズ比 0.18、95%CI 0.09-0.38、リスク差 -10.2%、同−11.5-−7.5、中等度の確実性)、距離が広がるほど防護効果が高くなった(相対リスクの変化 2.02/m、相互作用のP=0.041、中等度の確実性)。 マスク着用でも感染リスクが大幅に低下し(2647例、調整オッズ比0.15、95%CI 0.07-0.34、リスク差-14.3%、95%CI -15.9--10.7、低度の確実性)、N95マスクや類似マスク着用が、使い捨て手術用マスクや類似マスク(再利用する12-...