SSIで検出されない自殺念慮、スマホ用いたEMAで検知

成人の大うつ病性障害患者51例を対象に、スマートフォンを用いたリアルタイムの生態学的瞬間評価（EMA）と従来の自殺念慮尺度（SSI）による後ろ向き面接評価の自殺念慮検出能を比較。対象患者に1週間のEMA評価の後、同期間を対象とする後ろ向き面接評価を実施した。 その結果、EMAで評価した自殺念慮重症度が後ろ向きSSIスコアと正の相関を示したが、EMAで自殺念慮が報告された患者の58％は、SSIで同期間の自殺念慮が否定された。EMAで自殺念慮がありSSIで自殺念慮がなかった患者の自殺行動歴保有率は、EMAおよびSSIいずれでも自殺念慮あり群と同等だった。 ...