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新型コロナ流行下で川崎病様疾患を呈した患児の特徴

2020年6月14日  British Medical Journal

フランス・パリのネッケル小児病院で、川崎病様多臓器系炎症性疾患を呈した小児患者の特徴と新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)との関連を前向きコホート研究で検討した。 2020年4月27日から5月11日までに、川崎病の症状を呈した18歳以下の患者21例(年齢中央値7.9歳)が入院した。12例(57%)がアフリカ系だった。12例(57%)が川崎病ショック症候群、16例(76%)が心筋炎を来し、17例(81%)が集中治療を要した。全21例に疾患早期の消化器症状と炎症マーカー高値が見られた。 19例(90%)が最近、SARS-CoV-2に感染していた(8例がRT-PCR検査陽性、19例からIgG抗体検出)。全21例に免疫グロブリン製剤を静注、10例(48%)にはステロイド薬を投与した。臨床転帰は全例良好だった。入院中、5例(24%)に中等度の冠動脈拡張が見られた。5月15日までに全例が退院した。 ...