1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 高心血管リスクで認知機能低下予測、脳神経変性にも関連

高心血管リスクで認知機能低下予測、脳神経変性にも関連

2020年6月16日  専門誌ピックアップ

認知症ではない高齢者1588人(平均年齢79.5歳)を対象に、心血管リスクと認知機能低下および脳の構造変化の関連を追跡期間最長21年の人口ベースコホート研究で検討。調査開始時にFramingham General Cardiovascular Risk Score(FGCRS、スコアが高いほどリスクが高いことを示す)で心血管リスクを評価し、参加者を三分位(最低、中間、最高)に分類した。 FGCRS最低三分位群に比べると、最高三分位群が追跡期間中の全般的な認知機能(β=-0.019、95%CI -0.035--0.003)、エピソード記憶(同-0.023、-0.041--0.004)、作業記憶(同-0.021、-0.035--0.007)および知覚速度(同-0.027、-0.042--0.011)の低下速度が早かった。磁気共鳴画像(MRI)データの解析では、FGCRSが高いほど海馬容積(同-0.021、-0.042--0.000)、灰白質容積(同-1.569、-2.757--0.382)、および全脳容積(同-1.588、-2.832--0.344)が小さく、白質高信号域の容積が大きかっ...