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COVID-19致命率、固形がん患者より血液がん患者の方が高い

2020年6月18日  The Lancet Oncology

中国・湖北省の医療機関9施設で、2020年1月13日から3月18日までに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患したがん患者205例(年齢中央値63歳、53%が女性)の特徴と転帰を多施設後ろ向きコホート研究で検討。全例が4月20日までに退院または死亡した。 183例(89%)に固形腫瘍、22例(11%)に血液腫瘍があった。追跡期間中央値は68日(IQR 59-78)だった。最も多かった固形腫瘍種は、乳がん(40例、20%)、大腸がん(14%)、肺がん(12%)だった。182例中54例(30%)がCOVID-19発症前4週間以内にがん治療を受けた。205例中30例(15%)をICUに移送し、40例(20%)が入院中に死亡した。血液腫瘍患者は固形腫瘍患者よりも転帰が不良で、固形腫瘍患者183例中31例(17%)に対し、血液腫瘍患者22例中9例(41%)が死亡した(死亡ハザード比3.28、95%CI 1.56-6.91、log rank検定のP=0.0009)。多変量回帰分析で、COVID-19発症前4週間以内の化学療法実施(オッズ比3.51、95%CI 1.16-10.59、P...