窒素含有BPで股関節骨折後の肺炎リスク減
2020年6月19日 専門誌ピックアップ
2005-15年の初発股関節骨折患者5万4047例を対象に、窒素含有ビスホスホネート（BP）の肺炎および肺炎死亡リスクを非窒素含有BP骨粗鬆症薬や骨粗鬆症治療薬なしと比較した。 時間依存性傾向スコアでマッチさせた窒素含有BP群（4041例）と骨粗鬆症治療薬なし群（1万1802例）を比較した結果、100人年当たりの肺炎発症率はN-BP群6.9、治療なし群9.0でハザード比は0.76（95％CI 0.70-0.83）となり、窒素含有BPは有意な肺炎リスク低下と関連を示した（絶対リスク差0.02、治療必要数46）。肺炎死亡リスクでも同様の関連が見られ、ハザード比は0.65（同0.56-0.75）だった。窒素含有BP群と非窒素含有BP骨粗鬆症薬群の比較でも関連は有意性を維持した。 ...