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外科研修医のキャリアとパフォーマンスに性的偏見が影響

2020年6月19日  JAMA Surgery

一般外科レジデント77人(女性38人)を対象に、ジェンダーバイアス(性的偏見)が研修に及ぼす影響を2段階試験で検討。介入として、「男性より女性の方がパフォーマンスが低い」(ステレオタイプ脅威のトリガー:A)または「パフォーマンスに性差はない」(ステレオタイプ脅威に対する保護:B)ことを報告した要約のいずれかをレジデントに読ませた。第1段階で性的偏見とキャリアへの取り組みの関連、第2段階で腹腔鏡手術基本技能訓練プログラム(FLS)スコアへのステレオタイプ脅威の影響を評価した。 男性優位バイアスとキャリアへの取り組みでは、バイアスの強い男性で関連が強く(相互作用係数1.02、95%CI 0.19-2.24、P=0.04)、女性では有意な関連はなかった(同-0.25、-1.59-1.08、P=0.50)。FLSスコアには介入間で差がなかった(平均[SD]、A:395[150]vs. B:367[157]、P=0.51)。ステレオタイプ脅威の活性化に対する反応は男女同等だったが活性化とFLSスコアとの関連は感受性レベルで性差があり、女性では感受性が高いほどFLSスコアが低下した(同-43.4...