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COPD患者、非アトピー性喘息あると増悪リスク増

2020年6月20日  Chest

SPIROMICS試験に参加した慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者403例およびCOPDGene試験に参加したCOPD患者696例を対象に、アトピー性質(代表的なアレルゲン10種いずれかの特異的IgEが0.35KU/L超)と喘息(医師からの喘息診断の自己報告)のオーバーラップを調査した。患者を非アトピー非喘息群、アトピーのみ群、アトピー性喘息群、非アトピー性喘息群の臨床的表現型に分類。各コホートで表現型ごとの特徴と転帰を評価し、メタ解析を用いて調整した結果を統合した。 アトピーの有病率は、SPIROMICSコホート35%、COPDGeneコホート36%で、両コホートともアトピーと喘息のオーバーラップは50%未満だった。メタ解析で、非アトピー非喘息群と比較すると、非アトピー性喘息群の症状スコアが最も悪く(St. George呼吸器質問票総スコアの効果量4.2、CATスコアの効果量2.8)、増悪リスクが最も高かった(発生率比1.41、95%CI 1.05-1.88)。アトピーのみ群およびアトピー性喘息群に有害転帰リスク上昇は見られなかった。 ...