非閉塞性肥大型心筋症、mavacamtenで心筋壁張力改善

症候性非閉塞性肥大型心筋症（HCM）成人患者を対象に、心筋ミオシン阻害薬mavacamtenの安全性と有効性を二重盲検プラセボ対照用量設定第II相試験で検討（MAVERICK-HCM試験）。mavacamten［目標血漿中濃度200ng/mL（19例）、500ng/mL（21例）］またはプラセボ（19例）を16週間投与した。 その結果、mavacamten群10％、プラセボ群21％に重篤な有害事象が発生した。mavacamten群5例に左室駆出率45％以下の可逆的低下が認められた。16週時、mavacamten群の53％、プラセボ群の1％でNT-proBNPの幾何平均値が低下した（P＝0.0005）。mavacamten群で心筋トロポニンIの幾何平均値が34％低下したのに対し、プラセボ群では4％上昇した（P＝0.009）。 ...