1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. COVID-19患児に見られる川崎病様症状の臨床的特徴

COVID-19患児に見られる川崎病様症状の臨床的特徴

2020年6月20日  Journal of the American Medical Association

英国の医療機関8施設で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患児に見られる発熱と炎症を伴う川崎病様症状の特徴を症例集積研究で検討し、他の小児炎症性疾患と比較した。 2020年3月23日から5月16日の間に、発熱の持続と新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と一時的な関連を示す小児多臓器系炎症性症候群(PIMS-TS)の診断基準を満たした入院患児58例(中央値9歳、33例が女児)を対象とし、5月22日まで追跡した。さらに、2002年から2019年に欧米で入院した川崎病患児(1132例)、川崎病ショック症候群患児(45例)および中毒性ショック症候群患児(37例)の特徴と比較した。 58例中15例(26%)がSARS-CoV-2のPCR検査陽性、46例中40例(87%)がSARS-CoV-2のIgG検査陽性だった。58例中45例(78%)にSARS-CoV-2感染中または感染歴の根拠があった。全例が発熱および非特異的症状[嘔吐(45%)、腹痛(53%)、下痢(52%)など]を呈した。58例中30例(52%)に発疹、26例(45%)に結膜充血が見られた。 臨床検査値では、C応性蛋...