2006-12年に胃切除術を施行したcT3-4の局所進行胃がん患者526例を対象に、大網切除と大網温存の外科的転帰、全生存率および再発率を多施設共同後ろ向きコホート研究で比較した。 追跡期間中央値は、大網切除群(263例)4.9(四分位範囲3.1-5.9)年、大網温存群(263例)5.0(同2.5-6.8)年で、Clavien-Dindo分類グレードIII以上の術後合併症の発生率は、大網切除群の方が有意に高かった(17.5 vs. 10.3%、P=0.016)。5年全生存率は、大網切除群77.1%、大網温存群79.4%だった(P=0.749)。再発率および再発パターンでは両群間に有意差は見られなかった。 ...
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