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高齢者の肺dysanapsisがCOPD発症に関連

2020年6月22日  Journal of the American Medical Association

MESA Lung試験参加者2531例(平均69歳)、CanCOLD試験参加者1272例(平均67歳)、SPIROMICS試験参加者2726例(平均65歳)を対象に、CT画像評価による高齢者のdysanapsis(気道内径と肺の大きさの不釣り合いと定義)と慢性閉塞性肺疾患の関連を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、人口統計学的因子および標準的COPD危険因子で調整後、気道の肺に対する比率の最低四分位群は最高四分位群に比べて、COPD発症率が有意に高かった(MESA Lung試験:1000人年当たり9.8 vs. 1.2、率比8.12、95%CI 3.81-17.27、発症率の差1000人年当たり8.6、95%CI 7.1-9.2、P<0.001、CanCOLD試験:1000人年当たり80.6 vs. 24.2、率比3.33、1.89-5.85、発症率の差1000人年当たり56.4、38.0-66.8、P<0.001)。両試験とも1秒量(FEV1)の低下に群間差はなかった。SPIROMICS試験ではMESA Lung試験に比べ、最低四分位群のFEV1低下度に有意差は見られなかっ...