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蚊の唾液タンパク由来ワクチン、P1で安全性を確認

2020年6月24日  Lancet

健康な成人を対象に、ガンビエハマダラカ(Anopheles gambiae)の唾液蛋白成分ベースのワクチン(AGS-v)の安全性と免疫原性を二重盲検第I相試験で評価。対象49人をAGS-v単独群、アジュバント添加AGS-v群、滅菌水群(プラセボ対照群)に無作為化し、比較した。 その結果、疼痛、腫脹、紅斑、そう痒の発現率は、アジュバント添加群(53%)がAGS-v単独群(13%)と滅菌水群(6%)より有意に高かった(P=0.004)。アジュバント添加群のワクチン特異的IgG抗体増加は、AGS-v単独群(常用対数変化率の絶対差0.64、P=0.0002)と滅菌水群(同0.62、P=0.0001)より有意に大きかった。IFN-γ産生増加は、アジュバント添加群と滅菌水群の比較では有意だったが(常用対数比の絶対差0.17、P=0.009)、AGS-v単独群と滅菌水群の比較では有意差は見られなかった(同0.022、P=0.63)。 ...