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終末期の興奮性せん妄に用いる神経弛緩療法3戦略を比較

2020年6月24日  The Lancet Oncology

米テキサス大学MDアンダーソンがんセンターで、低用量ハロペリドール不応の興奮性せん妄を伴う終末期がん患者を対象に、3通りの神経弛緩療法の効果を二重盲検並行群間無作為化試験で比較。患者をハロペリドール用量漸増(15例)、クロルプロマジン25mgの4時間ごと投与とのローテーション(16例)、ハロペリドール1mg+クロルプロマジン12.5mgの4時間ごと投与(14例)に無作為に割り付けた。 主要評価項目に規定したリッチモンド興奮・鎮静スケール(RASS)スコアの24時間の平均変化量は、用量漸増群の10例で-3.6、ローテーション群の11例で-3.3、併用群の10例で-3.0となり、3群とも30分以内に有意な低下が見られ、24時間後も維持されたが、群間差はなかった(P=0.71)。重篤な毒性は低血圧で(各群の発症率40%、31%、21%)、治療関連死亡はなかった。 ...