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70歳以上の乳がん手術、安全だがQOLと機能的自立に悪影響

2020年6月24日  専門誌ピックアップ

英国で、70歳以上の手術可能な乳がん女性患者2854(年齢中央値76歳)を対象に、治療選択および手術転帰に影響を及ぼす因子を前向き多施設共同コホート研究のBridging Age Gap in Breast Cancer studyで検討した。 乳房手術の1138件が乳房切除術、1716件が乳房温存手術、腋窩手術の575件が腋窩リンパ節郭清、2203件がセンチネルリンパ節生検だった(76例は腋窩手術を施行せず)。年齢、フレイル、認知症、併存疾患が乳房切除術の予測因子だった(年齢に対する多変量オッズ比1.06、95%CI 1.05-1.08)。年齢、フレイル、併存疾患が腋窩手術非実施の有意な予測因子だった(同0.91、0.87-0.96)。有害事象発現率は19.3%で、30日死亡はなかった。手術によって長期QOLおよび機能的自立への悪影響が見られた。 ...