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抗SARS-CoV-2血清抗体保有率は10.8% スイス・ジュネーブ

2020年6月24日  Lancet

スイス・ジュネーブで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下での一般市民の抗SARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)抗体血清有病率を検討した。 1339世帯2766例(5歳以上)を対象に、週1回、市販のELISAを用いてIgG抗体を検査する12週間の調査を実施。血清陽性率の推定にはベイズロジスティック回帰モデルを使用し、検査結果を考慮に入れ、ジュネーブ人口の年齢と性別で調整した。この論文では、最初の5週間の結果を報告した。 1週目の血清陽性率は4.8%(95%CI 2.4-8.0、341例)と推定された。推定値は、2週目8.5%(5.9-11.4、469例)、3週目10.9%(7.9-14.4、577例)、4週目6.6%(4.3-9.4、604例)、5週目10.8%(8.2-13.9、775例)と、時間の経過とともに上昇した。20-49歳に比べると、5-9歳(相対リス0.32、95%CI 0.11-0.63)と65歳以上(同0.50、0.28-0.78)の血清陽性リスクが有意に低かった。セロコンバージョンまでの時間を考慮すると、地域で報告された確定症例1例につき感...