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低濃度アトロピン、角膜や水晶体の屈折力には効果示さず

2020年6月25日  Ophthalmology

低濃度アトロピン点眼薬の近視進行抑制効果を検証したLAMP試験に1年以上参加した4-12歳の近視+乱視患者383例を対象に、アトロピンによる眼のバイオメトリクスの変化を検討した。 その結果、1年時の眼軸長変化量はアトロピン0.05%群0.20±0.25mm、0.025%群0.29±0.20mm、0.01%群0.36±0.29mm、プラセボ群0.41±0.22mmとなり(P<0.001)、濃度依存的な反応が見られた。角膜屈折力の変化量は-0.02±0.14D、-0.01±0.14D、-0.01±0.12D、0.01±0.14D(P=0.10)、水晶体屈折力では-0.31±0.43D、-0.38±0.47D、-0.40±0.43D、-0.41±0.43D(P=0.24)といずれも全濃度群で同等だった。年齢および性別で調節した角膜屈折力(K値)、軸長、水晶体屈折力などの眼のバイオメトリクス変化による等価球面度数(SE)進行への寄与度は同等だった(P>0.05)。 ...