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腹腔鏡下大腸手術、気腹圧の個別調整で転帰良好

2020年6月26日  専門誌ピックアップ

腹腔鏡下大腸手術施行患者166例を対象に、気腹圧の個別調整(IPP)戦略と標準的な気腹圧(SPP)戦略が術後回復に与える影響を無作為化臨床試験で比較。IPP戦略は、最適な患者体位、深い神経筋遮断、ワークスペース維持のための最小腹腔内圧(IAP)を目標とした事前の腹壁ストレッチ、SPP戦略は外科医基準での患者体位、中等度の神経筋遮断およびIAP 12 mmHgと定義した。 その結果、IPP戦略は、主要評価項目の生理学的回復の確率が高かった(オッズ比2.77、95%CI 1.19-6.40、P=0.017、リスク比1.82、1.79-1.87、P=0.049)。また、IPP戦略は感情的回復および全体的回復のより高い確率と関連した(それぞれP=0.013、P=0.011)。IPP戦略の方が有害事象の発現頻度、血漿好中球・リンパ球比も低かった(それぞれP<0.001、P=0.029)。 ...