COVID-19罹患で手術後30日死亡率増　伊研究

イタリアの単施設で、外科手術を施行した新型コロナウイルス感染症（COVID-19）患者の早期転帰をコホート研究で検討。2020年2月23日から4月1日の間に一般外科、胸部血管外科、整形外科、脳神経外科で手術を施行し、手術前後1週間以内にCOVID-19の検査が陽性だった患者を対象とした（産婦人科手術と小手術は除外）。 41例をCOVID-19患者、82例を非COVID-19患者（対照群、主に歴史的対照）として試験に登録した。COVID-19患者41例（主に緊急手術を施行）のうち33例（80.5％）が術前に、8例（19.5％）が術後5日以内にCOVID-19陽性が判明した。 対照群を合わせたコホート全体（123例、63.4％が女性、平均年齢76.6歳）では、30日死亡率が対照群よりCOVID-19群で有意に高かった（オッズ比9.5、95％CI 1.77-96.53）。合併症発生率もCOVID-19群の方が有意に高く（同4.98、1.81-16.07）、最も多かったのは肺合併症（同35.62、9.34-205.55）だったが、血栓性合併症にもCOVID-19と有意な関連性が見られた（同1...