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心理社会的介入が免疫系機能の強化と関連

2020年6月27日  JAMA Psychiatry

無作為化試験56件(対象計4060例)の系統的レビューとメタ解析を実施し、心理社会的介入[行動療法、認知療法、認知行動療法(CBT)など8種]と免疫系機能(炎症性サイトカイン・マーカー、抗炎症性サイトカイン、抗体値など7つの指標)の関連をロバスト分散推定で分析した。 その結果、心理社会的介入に免疫系機能強化との関連が見られた[対照群を設けた事前-事後テスト(pretest-posttest-control group:ppc)の効果量(g)=0.30、95%CI 0.21-0.40、t50.9=6.22、P<0.001]。対照に比べると、心理社会的介入によって経時的に有益な免疫系機能が14.7%改善し、有害な免疫系機能が18.0%低下した。この関連は、CBT(ppc g=0.33、0.19-0.47、t27.2 =4.82、P<0.001)と複数・複合介入(ppc g=0.52、0.17-0.88、t5.7=3.63、P=0.01)、炎症性サイトカイン・マーカーを評価した試験(ppc g=0.33、0.19-0.48、t25.6=4.70、P<0.001)で特に信頼性が高かった。 ...