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ACEi/ARBにCOVID-19発症や死亡との有意な関連見られず

2020年6月27日  Journal of the American Medical Association

デンマークで、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEi)/アンジオテンシン受容体遮断薬(ARB)の使用が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断および転帰に及ぼす影響を後ろ向きコホート研究で検討。全国レジストリを用いて2020年2月22日から5月4日までにCOVID-19患者を特定し、診断日から転帰または試験期間終了(5月4日)まで追跡した。 対象患者4480例(年齢中央値54.7歳、男性47.9%)のうち895例(20.0%)がACEi/ARBを服用していた。30日以内の死亡率はACEi/ARB群18.1%、非使用群7.3%だったが、この関連は年齢、性別、病歴で調整後は有意ではなかった(調整後ハザード比0.83、95%CI 0.67-1.03)。30日までの死亡または重症COVID-19発生率は、ACEi/ARB群31.9%、非使用群14.2%だった(同1.04、0.89-1.23)。 COVID-19感受性のコホート内症例対照解析では、高血圧歴のあるCOVID-19患者571例(年齢中央値73.9歳、男性54.3%)と高血圧歴はあるがCOVID-19に感染していない対照...