短期DAPT後チカグレロル単剤で出血・脳心血管イベント減

薬剤溶出ステントを留置した急性冠症候群（ACS）患者3056例を対象に、3カ月間のチカグレロルとアスピリンによる抗血小板薬2剤併用療法（DAPT）後にチカグレロル単剤療法へ切り替えた場合の純臨床有害事象（NACE）抑制効果を無作為化試験で検討（TICO試験）。主要評価項目は、1年時の大出血と主要有害脳心血管イベント（死亡、心筋梗塞、ステント血栓症、脳卒中、標的血管血行再建術のいずれか）の複合と定義した。 その結果、主要評価項目発生率は、チカグレロル単剤群3.9％（1527例中59例）、対照のチカグレロル＋アスピリン継続群5.9％（1529例中89例）だった（絶対差－1.98％、95％CI －3.50-－0.45、ハザード比0.66、95％CI 0.48-0.92、P＝0.01）。 ...