米医療従事者の自殺危険因子を特定

米国で2003-16年に自殺で死亡した17万30例のデータを用いて、医療従事者（外科医、外科医以外の医師、歯科医師）と非医療従事者（一般集団）の自殺危険因子の違いを検討。死亡例のうち767例（0.5％）が医療従事者だった。 その結果、一般集団と比較すると、医療従事者の自殺危険因子にアジア・太平洋諸島系（オッズ比2.80、P＜0.001）、仕事の問題（同1.79、P＜0.001）、民事法上の問題（同1.61、P＝0.006）、身体の健康問題（同1.40、P＜0.001）、精神疾患治療中（同1.45、P＜0.001）が挙げられた。黒人系（同0.55、0.36-0.84、P＜0.001）、女性（同0.44、P＜0.001）、独身（同0.36、P＜0.001）の医療従事者は、一般集団よりも自殺リスクが低かった。 外科医は高齢、男性、既婚、アジア・太平洋諸島系または仕事やアルコール使用に問題がある場合、一般集団より自殺リスクが高かった。このほか外科医は、男性、高齢、既婚または精神疾患治療中だと外科医以外の医師よりも自殺リスクが高かった。 ...