メディケア包括支払制度、ケアの質に影響なく医療費削減

米国で内科疾患（急性心筋梗塞、うっ血性心不全、慢性閉塞性肺疾患、肺炎）のメディケア包括支払制度BPCI（bundled payments for care improvement）に参加した病院226施設と参加しなかった病院700施設を対象に、医療費削減効果および死亡率への影響を差分の差分法で分析した。 その結果、BPCIへの参加によって3年後のメディケア総支払額が低下していた（参加病院と非参加病院のベースラインからの変化の差－1.2％）。高度看護施設ではケアに対する支払額が低下していたが（同－6.3％）、これは施設への滞在日数短縮に起因し（同－6.2％）、在宅医療に対する支払額は増加していた（同4.4％）。BPCI参加後も退院後90日死亡率は変わらなかった（同－0.1％ポイント）。 ...