尿道憩室切除に恥骨膣スリング術併用で尿失禁解消率改善

尿道憩室切除術を施行した女性患者485例を対象に、恥骨膣スリング術同時施行の有無による臨床所見、術後転帰、合併症および憩室再発率の差を多施設共同後ろ向きコホート研究で比較。主要評価項目は、術後腹圧性尿失禁症状の有無とした。 恥骨膣スリング術同時施行によって、憩室切除術歴、尿失禁手術歴、年齢、人種、経産回数で調整後の腹圧性尿失禁解消率が有意に改善した（調整オッズ比2.27、95％CI 1.02-5.03、P＝0.043）。恥骨膣スリング手術で、術後の短期（6週未満）尿閉（同2.5、1.04-6.22、P＝0.039）、長期尿閉（同6.98、2.20-22.11、P＝0.001）および反復性尿路感染（同3.27、1.26-7.76、P＝0.013）のオッズ比が上昇した。 ...