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好中球減少症のがん患児、発熱上限39.0℃は安全

2020年7月1日  専門誌ピックアップ

骨髄抑制化学療法を実施したがん小児患者269例を対象に、発熱性好中球減少症診断時の耳体温上限値39.0℃の安全性をクラスター無作為化多重クロスオーバー非劣性試験で38.5℃と比較。主要評価項目を化学療法年(chemotherapy year)当たりの安全性関連イベント(SRE)を伴う好中球減少時の発熱発生率とした。 好中球減少を伴う発熱360件中72件でSREと診断した(死亡0件、ICU入室16件、重度敗血症22件、菌血症56件)。195化学療法年のうち39.0℃に割り付けた92化学療法年で、1年当たりの発熱性好中球減少発生率は1.64、SREを伴うエピソードは0.24、38.5℃に割り付けた103化学療法年では2.03、0.49だった。39.0℃の38.5℃に対するSREを伴う好中球減少症および(あらゆる)好中球減少症の発熱発生率比は、それぞれ0.56(95%CI上限値0.72)および0.83(同0.98)だった。 ...